今回は、元野球選手、黒田博樹さんの「決めて断つ ぶれないために大切なこと」のまとめと感想をご紹介します。
はじめに:「決めて断つ」を手に取ったきっかけ
突然ですが、私は「その時々の自分の目標や思いをずっと断ち切れない」ことにずっと悩んできました。
どういうことかと言うと。
人生のフェーズが変わっても、前のフェーズで求められていたことに囚われ続けていて、今のフェーズで最高のパフォーマンスが出せない、もしくは、周りから評価されない状態になっていました。
人間、なかなか行動や目標、考え方って変えられないのよね。
“断ち切ること”はとても難しく、勇気がいることです。
そんな時に、本屋でこちらの本に出会いました。黒田博樹さんの「決めて断つ ぶれないために大切なこと」。
私は野球のことは詳しくないけれど、黒田選手のご活躍は小さい頃からTVで見ていたし。自分の父もよく嬉しそうに黒田選手の話をしていたこともあり、手に取ってみました。
では、早速本題に移りましょう。
黒田さんのこれまでと、「決めて断つ」こと
黒田さんのこれまでの経歴と、「決めて断つ」ことについて簡単にお話しします。
黒田さんのこれまでと、上の目指し方
黒田さんは、少年野球を始め、大阪の強豪「上宮高校」に入学。
そこで毎日厳しい練習をこなしたものの、なかなかエースにはなれず、ベンチの控え選手になっていました。
厳しい練習を ”毎日こなしていたこと” 自体がすごいわん・・・
そんな中、高校卒業前に転機が訪れます。
関西圏の野球同好会からの推薦の話が来たことを受けて、
両親に相談したところ「大学野球の盛んな関東でもう一度勝負してみたらどうか」と後押しを受け、前年に大宮高校の先輩も入学していた、専修大学のセレクションに参加。
そして、見事、合格。
その専修大学時代に小林幹英さん(広島カープで投手として活躍。2022年7月現在、広島カープ2軍投手コーチ。)という目標ができてから、「目の前の枠の中に目標を作る」ことで上を目指すことを意識し始めたそう。
なるほど、そうやって上を目指していったのね。
まずはチームの中でのナンバーワンを目標に。
チームの中でのナンバーワンに達したら、次はリーグの中でのナンバーワン・・・と、
各枠の中でのナンバーワンになったら、少しずつその枠を広げていくという、より自分を上に持っていく方法です。
専修大学でのナンバーワン、大学リーグでのナンバーワン。その後は広島カープでのナンバーワン、プロ野球でのナンバーワン。メジャーリーグに行った後はドジャース、ヤンキース・・・・と、どんどんと目標の枠を変え、広げていった黒田さん。
現状に満足せず上昇し続けるための、大切な考え方だと思いました。
・・・
「決めて断つ」こと
「決めて断つ」ことについては、
主に、「メジャーリーグ1年目の心技体」「日本のプロ野球と、メジャーリーグで求められていることの違い」について述べられていました。
どんな内容だったのかしら?
「メジャーリーグ1年目の心技体」
「メジャーリーグ1年目の心技体」については、ざっくり言うと、
メジャーリーグの試合スケジュール的に、心技体すべてのバランスを整えるのは難しいため、選手にとって一番大切な「体」を整えることを重要視し、心・技を整えることは二の次にした旨が書かれていました。
※メジャーの試合スケジュールは日本と違い、試合と試合の間の日数が少ないため、投球の不安がある際に投球を完璧に調整するために体力を使う(体をけずり、心・技を整える)と、試合での体力がもたなくなってしまう。。
具体的には、ブルペンの練習で少し投球に不安があったとしても、「何球で投球をやめる」と決め、その球数分投げたら練習をやめる、と決めたそうです。
メジャーでやっていくために、自分のこれまでの調整方法を変えたのね
・・・
「日本のプロ野球と、メジャーリーグで求められていることの違い」
「日本のプロ野球と、メジャーリーグで求められていることの違い」について、ざっくりまとめると、
日本では「完投」が求められていたが、メジャーでは1試合1試合の「完投」ではなく、「半年間しっかりと投球すること」が求められていたため、「投球すること」へのこだわりは勇気をもって捨てた旨が書かれていました。
メジャーという新天地で、求められていることをきちんと察知して、これまでのこだわり(日本で求められていた「完投」)を捨てたのね。ふむふむ。
・・・
「メジャーリーグ1年目の心技体」と「日本のプロ野球と、メジャーリーグで求められていることの違い」のどちらにおいても、その枠組みの中で、求められていることをきちんと受け止めて、自分の目標や重視するスタンスを変えるという、とても大切なことだと思いました。
私もこれから勇気をもってやってみます!
個人的な感想
書かれている内容にもちろん感銘を受けたのですが、それに加えて、
黒田さんのお人柄を強く感じました。非常に謙虚で、周りへの感謝や尊敬であふれる優しい人であることが文章から伝わってきて、「こんなに真っすぐで素敵な人がいるんだ」と涙が出ました。(感情がたかぶるとすぐ涙が出るタイプ・・)
こんなに素敵な人が世の中にいるなんて!人生捨てたもんじゃないね…
その黒田さんがこれまでの人生を振り返って、沢山の人に出会って、尊敬・憧れ・感謝を繰り返しながら、野球と真摯に向き合い、どうすることがチームのためになるか、ご両親のためになるかよく考えて、これからのことを決めて。
その中で見つけた、「決めて断つこと」や、「目の前の枠の中に目標を作る」こと。(もっと色々書かれているので詳細はご自身で読んでくださいね)
それをファンや、そのほか世の中の全ての人に向けて文章化してくるなんて、こんなにありがたいことはないなと思いました。黒田さん、出版社さん、ありがとうございます。
まとめ:[感想]決めて断つ ぶれないために大切なこと(著:黒田博樹)
いかがでしたでしょうか。
一冊読んでみて、誇張なしに心が洗われる感じがしました。それ位インパクトのある本です。
スポーツをされている方はもちろん、仕事や勉強など、一生懸命取り組まれている方に。背中を押してもらいたい方におすすめです。
恐れ多くも、感想を書かせて頂きました。気になる方は、ぜひ読んでみてください。
\運動は脳に良い!/
\ももすたーってどなた?/
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